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最後に、終盤です。一ゲームを三つに分けて考えた場合は、だいたい十五点から二十一点くらいとお考えください。私自身はシングルスの終盤がもっとも苦手であり、以前のルールで言いますところの、ファイナルセッティングで競り負けて悔しい思いをした経験が何度もあります。今振り返りますと、おそらく、終盤にがむしゃらに攻めすぎたことで、惜しい試合を何度も取りこぼしたのではないかと思います。終盤こそ、浮つかずに、特別なことをせずに、それまで以上に落ち着いてプレーしなければなりませんね。
残念ながら、大きなリードを奪われて終盤を迎えた場合は、これもまたゲームプランBで述べておりますが、完全に自分のスタイルを消し去って、基礎打ちやパターン練習のような気持ちで、ラリーを組み立てましょう。それまでの試合運びに大きな問題があり、またそれが解決できていないため、大きくリードを奪われているわけです。そういう展開では、「自分の得意球や得意なスタイルはこれだ」といった過剰な思い込みは排除して、ふだんの練習で日々やり続けていることだけを出すようにしましょう。大きくリードされている場面でこそ、一発逆転を狙って無理に攻めたりせず、またことさら頑なになることなく、ラリーごとにラブオールプレイだと思って、丁寧にラリーを組み立てることが大事だと思いますよ。 |
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