メダカ雑記T 〜野生のメダカ〜


◆野生のメダカ

 メダカさんは、日本にいる淡水魚の中でもっとも小さな魚です。頭部の上のほうに大きな目がついていることから、「目高」という名前が付いたようですね。ちなみに、我が家のメダカさんは、ちょっとしゃくれた顔の上端に、大きな目玉がのっかっています。
 日本にいる野生のメダカさんは、だいたいブラウンがかったグレー色をしているようです。とはいうものの、メダカさんの体の形状は、地区によって様々な特徴があるようで、例えば神戸や阪神地区で見かけるメダカさんは、ややきらきらと光る茶色っぽい灰色をしており、上から見ると、頭から背中にかけて三角っぽい形で濃い筋が入っています。けっこう特徴的な見た目ですので、水面を覗くだけでも、とても見つけやすい魚だと思いますよ。
 メダカさんは、泳ぎも、他の川魚と比べると特徴的かもしれません。野生のメダカさんは、人影を見ると、ぴゅっと跳ねるように泳いで逃げていきます。見たことのない方からすれば、思っておられる以上に速く感じられるかもしれません。とはいえ、他の魚と比べるとやはり遅いですし、その特徴的な逃げ方から、ああメダカさんだな、とすぐにわかるのではないかと思います。また、これは水槽で飼育しないと見えにくいかもしれませんが、胸びれをひらひらとさせながらホバリングするように泳いだりもしますので、観賞用としましても、とてもかわいい泳ぎ方をする魚だと思いますよ。
 ただし、カダヤシという、メダカさんにとてもよく似た外来魚も、野生でたくさんいるようです。私はまだ出会ったことはないのですが、メダカさんを捕まえに行く際には、十分に注意してくださいね。
 なお、野生のメダカさんの寿命は約2年、体長は最大で4センチほどのようですが、家で飼育(特に室内)していると、寿命もより長く、体もより大きくなると思います。また、メダカさんは春から夏にかけて産卵するようですが、我が家では、外で飼育しているメダカさんも、10月現在でまだ産卵しております。私の飼育環境では、5月から10月にかけて産卵、といったところでしょうか。産卵時期も、地区やその年の気候などによって様々なのかもしれませんね。 (2010/10/13UP)


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