Badminton Notes
 
バドミントン雑記 〜美しいフォーム〜
 

 きれいなフォームで打ち、きれいなショットをスパっと決める。そういう美しいバドミントンと言いますか、美しい打ち方に憧れておられる方も多くいらっしゃると思います。では、私のスイングのフォームはどうであったかと言いますと、部分部分で誉められた経験はあるものの、「おお、美しい」とまで絶賛された経験はありませんので、とりたてて見目麗しい打ち方をしていたわけではなかったように思います。
 言い訳のようでもありますが、私自身は、美しいフォームで打とうとこだわったことはありません。美しい打ち方を修得しようとする姿勢も大切であるかとは思いますが、「他人から見て美しい打ち方をしよう」と気にするよりも、「狙ったところにドンピシャでシャトルを打ちたい」という気持ちのほうが、私は強かったですね。簡単に言いますと、「どう打つか」よりも、「どこに打つか」をいつも気にしていました。まあ、えらそうに言いはしましても、けっこうノーコンでもあったのですがσ(^◇^;)
 話を戻しますと、たしかに、美しいフォームの選手は、見ていても気持ちのいいものです。とは言いましても、すべての強豪選手の方々が、きれいな美しい打ち方をしているわけではありません。私が大学時代に、初めて関西リーグに出場しました折に、超強豪選手の方々が、かなりおもしろい打ち方や変わったフットワークをされているのを目の当たりにしまして、ずいぶんと驚愕してしまった記憶があります。当り前なことかもしれませんが、美しい打ち方をしているからといって、必ず強い選手であるわけでもなく、風変わりな打ち方をしているからといって、決して弱い選手というわけでもありませんよ。

 美しいフォームで美しいショットを打ちたい、という方々の気持ちもわかりますが、見た目の美しさが、そのまま強さに直結するわけではありません。むしろ、美しいフォームを身に付けることよりも、まずは思ったところにシャトルを打てるようになることのほうが、私は大事だと思います。厳しい言い方になりますが、美しい打ち方で格好よくシャトルを打っているように見える選手であっても、何も考えず、ただ一生懸命打ち返しているだけの選手であれば、何だかんだ言っても、それほど勝つことはできないわけですから。また、思うような美しいショットが打てたところで、打つべきでない場所に打ち返しているだけであれば、勝てる試合も勝てなくなってしまいますしねΣ( ̄▲ ̄;)
 つまるところ、見た目が格好いいだけの技術や、ただ美しいだけの打ち方を身に付けたくらいでは、なかなか勝ち進むことはできませんよ、ということです。そのような、誰にでもわかりやすく、また手に入れやすい自己満足を得ようとするよりも、基本中の基本である、「思ったところにシャトルを打てるようになる」ということを大事にしてくださいね。「どう打つか」よりも、「どこに打つか」を考えながらバドミントンをすることが、一段と勝ち進むためにも、より高い技術を身に付ける上でも、とても大事になってくると思いますよ(o`∀´o)
 最後になりますが、私の後輩で、「どこに打つか」をまったく考えていなさそうに見えた選手のことを、ふと思い出しました。その後輩は、鬼のようなフットワークで、あらゆるシャトルを拾いまくっていたわけですが、ごちゃごちゃ抜かして口ばかり動くだけで、身体はまったく動かない私などと比べますと、やはりシングルスは桁違いに強かったです。まあ、超名門校出身の選手でしたし、本能的に動き、本能的に打てるよう、小さい頃から仕込まれていたのかもしれませんねσ(^◇^;)
 もちろん、その後輩が「どこに打つか」をもっと考えることができておりましたら、もっともっと強い選手になっていたとは思います。とは言いましても、頭の中で色々と考えるだけではなく、あらゆるシャトルに追いつくことができる粘り強さも、バドミントンではとても大事ですよね。見切りが良過ぎたといいますか、覇気が薄く諦めのよかった、ダメ選手の典型のようだった私は、いつもその後輩を見て、「化け物のように粘るなあ」と感心していたものです。そして、オチのようになってしまいますが、ちなみにその後輩の打ち方は、やはりけっこう格好悪かったですΣ( ̄▽ ̄;)


雑記一覧に戻る

 
Site Map
 

Home  … さかぞードットコムのトップページです。
Profile  … バドミントンに関するプロフィールを簡単にアップしています。
Menu  … 「バドミントン雑記」をアップしているページになります。
Diary  … お知らせや更新履歴をアップしている日記です。別窓で開きます。
BBS  … ゲストブックを開設しました。こちらも別窓で開きます。
Link  … 他のホームページを紹介しています。そちらもぜひご覧ください。